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執筆者の写真Yuki Kuroda

図と地

更新日:2021年9月8日


ふじのみや まちなかアートギャラリー2021


「図と地」展示風景-@くつ・バッグ・履物 ASAI


昨年は「繋げる展」として有志のみの小規模開催だった「ふじのみや まちなかアートギャラリー」(昨年の模様はこちら)。

商店をそのままギャラリーに見立てて展示をする試みですが、2021年は新型コロナウイルス対策を万全に行い、無事に開催された。 富士宮では4月にも個展を開催しましたが、今回のテーマは「図と地」。 何を背景として捉えるかで、ものの見え方は変わり、同じ写真を見ていても、どう見るかで世界も変わる気がする。

今回は、ちいさなプラスチックマウントに写真をマウント。

全体から受ける印象、ルーペで覗いた時に見えるもの‥観察者が写真に何が写っているのか、どう感じるかは自由。それがお伝えできればと思って展示を企画した。


ルーペで覗いたり、

スライドビューワーで見たり、

プロジェクターで投影されたものを見たり、


同じ写真を、 ①スライドで置かれたものを逆光状態でルーペをかざして(透過光)、 ②背景が遮断された状態でスライドビューワーで(透過光)、 ③壁に拡大投影されたものをプロジェクターで(反射光)、 ④額装された一般的な状態で見る(反射光)。


ちなみに学生時代、私は知覚心理学というものを少し学んだが、今回のテーマ「図と地」とは、 図=形そのもの、近いもの 地=背景、背後、遠くにあるもの

暗い洞窟の中から外を見たとき、そのエッジが存在を作る。


実験的な展示だったので、写真展を期待されてご来場された方には、申し訳ない気持ち。


だが、今回の展示で、「写真は自由」ということが伝わればと強く思った。

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