小さな個展「観」
コロナの影響もあり、3月に予定していた表参道の個展がかなわなくなった。 もうずっと、個展をしていなかったので、小規模ではあるが富士宮 alternative SPACE ARATA にて小さな個展を開催した。 気配とは何かを考えていた時、仏教の世界でよく登場する「観」という言葉に出逢った。
観とは、その内を観ること、表面を突き抜けて深淵に触れること
今回はそれをテーマとし、風景や蓮、仏像や白孔雀、彼岸花などを展示。
シルクスカーフ仕立ての白孔雀は、背景が透け、風に揺れて「あわい」感じに(シルクスカーフの質感に関してはこちらもご参照ください)。
白孔雀は「彼方(あちら」」と「此方(こちら)」と題し、2軸1対の掛軸に仕立てた。
そして、かねてから挑戦中である二重像も展示。
こちらと
こちらを
重ねました。
二重像の展示は、以前にも東京で行いましたが(詳しくはこちら)、距離や光、厚み、像自体の特徴など、検討が必要です。
焦点をずらすことで、印象も変わります。 気配とは、移ろいゆくものなのかもしれません。
光が作るもの。 それも一瞬です。
佐沢薬師如来のクラウドファンディングが成功して以来、地域信仰の形である仏像と向き合う機会も増えました。
次回はそれらも踏まえ、展示しようと思います。
お越しくださった皆様、ご高覧ありがとうございました。
Comments