第23回遠州横須賀街道ちっちゃな文化展
アートの力を借りてまちなみの魅力を引き出したいと始まった、遠州横須賀街道ちっちゃな文化展。今季で23回目。自身2回目の参加。
今年は仏像を見つめる年だったが、仏像とは見つめる人の心持ちでその表情がそれぞれ異なる存在と言っても良い。
いでたちを見る人。
誰かの面影を映す人。
艶を見る人。
黄泉を思う人。
その全て、一切のものはただ心が作り出したその人のものだ。
「一切唯心造」
この古代インドの仏教言葉が今年は深く刻まれたように思う。 「この世の全ては心が作り出す」
私にとっての真言。
外界が私たちの心の状態によって大きく影響され、心がどのように物事を捉えて反応するかによって、経験する現実が変化するということ。自心の在り方がいかに重要かということ。
人の言葉に敏感に感応してしまうのは、心の動きのせいなのに。
苦悩や光悦も、心の動きのせいなのに。
惑わされずに生きていくことの難しさ。
全てを受け止め、受け流す強さに憧れてしまう。
立体造形の仏像が見つめる空間。
それに何を見ようとも、自由だ。
解き放つのも自分、閉じこもるのも自分。
自分のために肚の中を出しているのであり、人のために表現しているのではない。 表現するとは、ただ踏み絵のように、同類項やそれに響く人を探しているのかもしれない。 ご来場いただきまして、ありがとうございました。
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