eternal RED
フェルケール博物館展示
フェルケール博物館での企画展、eternal RED(エターナルレッド)について。
eternal とは、永遠の、永続的な、の意。
REDは命。生の血の赤であり、命の炎の色。あか。
この世に生を受ける赤子の、赤。 博物館で美術の展示。お声がけいただき叶ったとはいえ、このDMがないと有料展示となってしまうため、実験的な試みだった。
2023年 8月1日(火)〜 9月30日(土)9時30分〜16時30分
フェルケール博物館1F ギャラリースペース
静岡市清水区港町2-8-11 被写体は曼珠沙華。 彼岸に合わせるかのように咲く、通称彼岸花。
百合のように美しいが、その通称から縁起が悪いと思われてしまう悲しい花だ。
赤が咆哮するかのように、命を燃やして咲く花。
生きるとは、燃えること。
そして命は繋がり、次の世代でまた火が灯る。
そんなことを思いながら、展示を企画。
洋風の赤レンガに掛かる、和の空間をイメージして、掛け軸仕立てに。
これは賛否両論あった。
時間帯で光が変化し、暗がりで見ても赤が浮き出るように。
赤が内包する、手触りのようなもの。オノマトペを表現したかった。
この掛け軸のカットに全てを込めた。
花は枯れ
葉が生を営み
一度潜っては
つぼみがいっせいに
地の輪郭を突き破る
限られた刻の中で
燃えるように
たぎるように
命を燃やす
枯れてゆく姿は
般若の情念をはらむ
命は燃え
土に還る
そしてまた生まれ
死んでゆく
輪廻は繰り返し
魂が這い上がる
闇に潜む
赤の遺伝子
それは生の血
永遠の赤
etarnal REDのキャプションはこうしたためた。
蕾から壊死まで。
14日間340時間の彼岸花タイムラプス映像。
逆再生するとまたイメージが変わる。
青、黒、そして今回の赤。
色の気配に迫る展示はまだまだ続けられそうだ。
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